マルチコアという話

Cellと呼ばれる、次期PlayStation用CPUになるとされているチップの詳細を今日知りました。私の読む日本経済新聞によると、発表自体は昨日だったようですが。9個のコアということですが、1個が制御用、あとは各々別の作業に独立して動くそうですね。intelすらマルチコアのCPUを開発している最中だというのに、さすがはIBMと言ったところでしょうか。中身はPowerと似たり寄ったりなのかしら?新聞によると、用途別にコアの数を変えて外販も視野に入れていくとの事。IBMワークステーションにも入るそうで、一つのコアが4GHz程度で動くそうです。9個のコアが一度に仕事をすれば、制御用の1つは除くとしても単純に4GHzが8個ということは、32GHzですか。周波数だけで語れない昨今のCPUとしても、この数字は心躍ります。しかし各々別の作業用に分けられているとされるならば、ビデオ関連用に使われるコアは三次元計算用の仕事を任せることはできないのでしょうか。私が新聞を読んだ限りでは、その辺がいまいち分かっていなかったりします。ダメだとするなら、4GHzといわれる周波数分だけしか動かない=コアが増えたからといっても、計算能力が爆発的に伸びたりはしないということになりかねないのでは?なんて余計な心配をしていたりします。それともコア単発でもすでに恐ろしい計算能力なのでしょうか。PlayStation2用のEmotionEngineと呼ばれるCPUは、発表時に当時最速であったPentium!!!の1.3倍程度の能力を持つ凄まじい能力を持ったチップであると、ワールドビジネスサテライト(テレビ東京のニュース番組)で紹介されていました。しかし現在でもそこまですごいチップである、というわけではありません。最強を維持するには少なからず技術的進歩が必要であり、一つの指標としてクロック周波数の向上があるわけです。Playstation3はもとより、ワークステーションにまで採用し、外販も狙うとするCellは、その点をどうするのか非常に興味があります。PlayStation3はCellの量産効果を増やすため=価格の引き下げのためと考えられている部分がその理由であったりするわけですが。そう考えている時点で、PlayStation3はこけない!とIBM東芝SONYの考えについていっているという事なのでしょうかね?するとBlu-ray Discは安泰なのでしょうか。NECと共にBlu-ray Discと対立する次世代DVD規格のHD DVDを推す東芝は何を考えているのかが不思議です。それとも東芝はあまりその辺に関して係わりはないのでしょうか。なんだか気になります。