レーザー!

……鏡の中に目を輝かせて私を見つめる私がいる。
以前眼科へ行った際、「緑内障の危険があるようなので半年後に経過を見せてください」と仰せつかったため、今日検査へ行ってまいりました。視力検査を受けたあと、「何か問題があったりしますか?」との問いが。「目の前に白っぽかったり褐色だったりの埃っぽいものが目の前をふよふよ浮いている、なんというか飛蚊症の疑いが……今朝も左目に」と返答。今朝もなんとなく見えたのでね。
しばし待った後いつもと同じような流れで、今度は助手ではなく先生本人に検診してもらいました。そこで眼底を光で照らしながら検診。すると、なんだか怪しい影が見えたそうで。ビデオカメラで撮影された映像には、なにやら変な楔形に見える影が照らした光の中に映っていました。で、先生が「今日は車ですか?」と。何を言っているんだ?と思いつつ、「自転車なんですが」と返すと、精密検査をしたいので瞳孔を開く薬を点眼したいとの事。点眼から30分ほどで瞳孔が開き、視界がぼけてしまうので運転は禁止するべきとの事なのでしょう。別に今日は問題ないのでどうぞ、と快諾。目薬をさされて10分もすると片目だけ視界がぼやけ、外からの光がまぶしく、両目を開いていられない状態。仕方なく両目をつぶっておりましたとさ。脳が睡魔と勘違いして本当に眠くなってしまいましたがね。
瞳孔が開くのを待っている間に、と周辺視野の検査も受けました。もちろん瞳孔を開いていない方の目、右目なのですが。数分間ドーム状の中央に光るオレンジ色の光を見つめつつ、そのドームの内側に順次不規則に照らされる大きさや強弱がバラバラの光が見えたらボタンを押すと言う検査をしました。要は何か光が見えたら反応しろと言うテストですね。視野が欠けているかがどうかをコンピューターが判定するのですが、これがまた大変。集中力がいるわ開きっぱなしの目が乾くので瞬きに気を使うわの大仕事でした。で、結果は問題なかったそうです。半年から一年に一回は検査してね、との事。日本人は歳をとって眼圧があがると緑内障の危険性があがるそうです。視神経束内の血管が細いんですって。逆に白人は血管は太いけれど眼圧が高くて網膜に栄養が行かなくなるんだとか。いいとこどりって難しい。
で、問題は眼底検査にありました。やはり陰っていた部分は網膜剥離の手前なのだそうです。まだ剥がれてはいないのですが、少々浮き上がっているとの事。いつ剥がれるかという予測は立てられないそうで、それは50年後かもしれないし、1〜2年で剥がれてきてしまうかもしれないとの事。剥がれてきたら早急に対処しないといけないそうですが、今の所は半年毎に検査していれば、まぁ大丈夫でしょうとの事。「以前運動した時などに目に何かぶつけたりしましたか?」と問いかけられたので、「サーブされたテニスボールを直撃した事があります」と素直に答えてみました。やはり衝撃が入っているとなりやすいようです。しかし忙しい時に突然剥離、10日間程度入院と言うのは中々厳しいので、近々レーザーで周囲を焼き固め、剥がれたとしても周囲を巻き込む事はないようにする手術をしようかな、と考えております。手術自体はそれほど時間はかからず、当日は入浴不可ですが次の日からは何も制限がないそうで。少し痛みはあるものの、焼く時のまぶしさの方が気になる程度なのだそうです。3万5000円程度で安心できるのなら安いものかと。剥離してから冷凍凝固させるために直径5mmで留めるより、今のうちに0.5mmのレーザーで留めた方がらくかなぁと。ちなみに虹彩近くの上側なので、レーザーで視野には問題ないそうです。そもそも光が当たっていないところですな。
未だに開いた瞳孔が戻りきりません。正常な視界が得られない。